横陣と縦陣

 Bonjour, monsieur

今回は前回扱った横陣と、対をなす縦陣の激突、川中島の戦いについて書いていきたいと思います。

縦陣・・・横陣と対をなす。縦に長い陣のこと。横の厚みが薄いので横撃に弱く、横撃を受けるとすぐに前と後ろに分断されてしまう。一転に攻撃を集中できるので敵陣を突破しやすい。そのため、横陣に相性がいいといえる。

川中島武田信玄上杉謙信は5度にわたって戦った。そのうちでもっとも有名な第4次川中島の戦いを取り上げていこうと思う。
武田:20000
上杉:12000

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川中島の合戦

武田方は12000の兵で妻女山にいる上杉軍を追い立て川中島で待ち構えている本軍とで挟み撃ちにしようとした。しかし上杉軍はその動きを事前に察知し川中島にいる武田本軍に対し攻撃を仕掛けた。この時武田本軍は鶴翼の陣、横陣の変形、をしき待ち構えていた。それに対し上杉軍は車縣りの陣で攻撃を仕掛けたといっているが要は部隊をいくつかに分け波状攻撃を仕掛けたのではないかと思う。それに彼は素早く武田本軍を撃破しなければ、別動隊が戻ってきて挟み撃ちになることをわかっていたと思うので彼は鶴翼の陣を突破するして戦場を離脱するつもりだったのではと思う。謙信と信玄が一騎打ちをしたというのもそれほど上杉軍の攻撃が激しかったということではないかと思う。よって、これは縦陣といえるのではないかと思う。部隊がいくつにも分かれて一転を波状攻撃で突破しようとするのはもはや縦陣といえるのではないかと思う。結果としては武田本軍の抵抗が激しく上杉軍は陣中突破はできず、武田別動隊が戦場に到着したため戦場を敵のいない方向に向けて離脱した。諸説あるがこの戦いは引き分け、ということで決着がついた。戦国時代のロマン的にも勝敗がつくよりは引き分けのほうがいい。

このように縦陣というのは使い勝手のいいものではなく横陣と比べるとどうしても見劣りしてしまう。しかし敵陣突破のためにはこれ以上ない陣形といえるだろう。

Bonne jornee